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Technic Vol.3 Zari Embroidery / ザリ刺繍

Technic Vol.3 Zari Embroidery / ザリ刺繍

Pasand(パサンド)のアイテムに用いられている数あるインドの手仕事のなかでも、今回紹介する「ザリ刺繍」はアイテムが華やぐテクニックのひとつ。インドでは古来から宮廷衣装や宮廷装飾にも使われてきた刺繍方法で、宝石やビーズをメタリック糸で生地に縫い付けていくので、シンプルなワンピースもこの手仕事が加わるだけでお出かけにふさわしい華やかな一着に。そんな伝統的な技術が生まれる現場を紹介します。


マハラジャにも愛された
インドを代表する刺繍

ベルベットの生地に、ザリ刺繍を施しているところ。ゴールドのメタリック糸でビーズを縫い付けることで、高級感のある仕上がりに。

聞き馴染みの薄い「ザリ刺繍」という言葉、インドではサリーにも多く使われるなど、様々なアイテムに使われているテクニック。その豪華な見た目から、古くはマハラジャにも重用されて発展したものの、貴重な宝石やビーズをすべて手作業で縫い付けていくため、マハラジャの衰退とともに一時期は技術が使われる機会が少なくなっていったとか。

縫い付けられていくビーズ。職人がひとつひとつメタリック糸に通して素早く刺繍していく。
冒頭の動画で分かる通り、右手と左手が常に連動しながら縫い付けていく。ひとつのブロックを縫い終わるのに、だいたい15分ほどかかる。

15年以上の経験を持つ
熟練の職人たち

Pasand(パサンド)のワンピースにザリ刺繍を施している現場を覗いてみると、この道15年以上の職人が手を動かし続けている。インドの工場で働く職人は細かく分業されていて、ミシンを使う「テープ刺繍」や、手作業で縫い付けていく「ザリ刺繍」などにはそれぞれの職人がいて、同じ技術を繰り返し行うことでその精度を高めている。

ほとんど一瞥もせず、という様子で糸にビーズを通し、黙々とブルーストライプの生地に縫い付けていく職人に、取材スタッフが「トライしてみたい」と言うと、「必ず針で下の手を刺すことになるからやめた方がいい」と忠告が。

縫い付けていくビーズの種類はさまざま。これだけの数の中から、イメージに合うデザインを考えていく。
刺繍するデザインの型通りに穴をあけたトレーシングペーパーに白い「ジムパウダー」と呼ばれる粉を擦りつけていくと、だいたい2分後に生地上にデザインが浮き上がってくる。

マハラジャが衰退し、服作りにも機械化の波が押し寄せて一時期は衰退の危機にあった「ザリ刺繍」も、縫い付ける装飾品を大衆化するなどして現代にアップデートされてきた。そんな紆余曲折を経て長年受け継がれてきた技術を見て、触って、実際に着ることができるのもPasandの服の大きな魅力になっている。

photography: Anna Miyoshi (TRON)
text: Pierre la Roche

ザリ刺繍を用いたアイテム

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